スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

科学エッセイ収録作品リスト 

科学エッセイ収録作品リスト

 

空想天文学入門 Fact and Fancy (1962)
ハヤカワ・ライブラリ 1962年発行/絶版

ノー・モア氷河期?/大気果つるところ/ニュートンに追いつけ、追い越せ/逃げるか、捕まるか/太陽系名所案内/冥王星のかなた/恒星への階段/二重太陽の惑星/ひとりぼっちの惑星/明滅するものさし/望郷/噫、来り去る/とほうもない思いつき/すべて疑え

 

空想自然科学入門 View from a Height(1963)          
ハヤカワ文庫NF ISBN4-15-050021-5 1978年発行

まあ、その辺の大きさだ/卵とチビ/これが生命だ!/われわれの知らないようなやつ/完全無欠な元素/秤りっこ/偶数が勝ち/ほら、聞いてごらん/極小の時間単位/お静かに!お静かに!/現代悪魔学/上はどこまで高いか/熱いやつ/惑星調理法/トロイの墓場/もちろん、木星だとも!/表面的に言えば

 

地球から宇宙へ From Earth to Heaven(1963)          
ハヤカワ文庫NF ISBN4-15-050021-5 1978年

ああ、東は西、西は東/果てしなき水/地球の上と下/地球の島/未来の時/科学の貴族たち/感嘆符!/実験室に死す/科学者は誰でしょう?/不確かさの確かさ/先生に見られないように/ミュー大陸/時間と潮汐/ダモクレスの岩/クシャーッ!/陽子で数える

 

時間と宇宙について Of Time and Space and other things(1965)   
ハヤカワ文庫NF ISBN4-15-050023-1 1978年発行

一年は何日あるか?/ものみな始めあり/天上の幻の線/天界の動物園/太陽系総ざらえ/ぐるぐる、ぐるぐる/衛星漫歩/最初でビリ/夜はなぜ黒い?/銀河系全体がいっぺんに/忘れちまえ!/ものの数じゃない/e=mc2/エネルギーの一切れ/変わり者歓迎!/反応促進剤/ゆっくりと動く指

 

生命と非生命のあいだ Is Anyone There?(1967)  
ハヤカワ文庫NF ISBN4-15-050024-X 1978年発行

精神を支配する物質/覚えている、覚えている/ひもじい人たち/血がものをいう/化学的個性/分子的適者生存/酸素と比喩/一つまみの生命/人間を組み立てる/燃える元素/新しき光、出でよ/海中の鉱床/進化する大気/月の大気/人間と太陽/聞きなれない星/宇宙を測る物差し/片道切符のタイムトラベル/宇宙の誕生と死/研究材料のない科学/われら中間型生物/誰かそこにいますか?/火星人の解剖学/空飛ぶ円盤について/1990年の生活/二千十四年の世界博覧会/豊かさにも限りあり/生命の代価/月と未来/太陽系と未来/宇宙と未来/現実の中への逃避/無学礼讃/アキレスの剣/ロボット建造の心得/狡猾なマーティンおじさん/旧き懐かしき月の眺め

 

わが惑星、そは汝のもの The Stars in their Courses(1971) 
ハヤカワ文庫NF ISBN4-15-050025-8 1979年発行

軌道の星/いびつな太陽/月の個人芳名簿/混乱する宇宙/一度に二度ずつ/ボールを投げる/地球を質量した男/ルクソンの壁/科学という名のゲーム/遠さの距離/繁殖する元素/隙間を埋める/実現しなかったノーベル賞/運命の雷/科学者の罪/幾何学級の威力/わが惑星、そは汝のもの

 

発見、また発見! Twentieth Century Discovery(1969)     
ハヤカワ文庫NF ISBN4-15-050026-6 1985年発行

六本足戦争-殺虫剤プロジェクト/はじめに…ありき-生命の起源/どこまでも小さく・・・-物質の構造/惑星を見直す-太陽系探査/のぼれ、高く、より高く-宇宙旅行

 

たった一兆 Only a Trillion(1957)                            
ハヤカワ文庫NF ISBN4-15-050027-4 1985年発行

消える原子/体内でおこる爆発/ヘモグロビンと宇宙/紙の上の勝利/正常の異常さ/惑星の大気/まったくの偶然によってではなく/太陽をとらえる/ウニと人間/息をはずませて/チオチモリンの驚くべき特性

 

次元がいっぱい Adding a Dimension(1964)                         
ハヤカワ文庫NF ISBN4-15-050028-2 1985年発行

Tフォーメイション/1、10、靴紐しめて/無限あれこれ/ひときれのパイ/商売道具/実在する虚数/接頭辞をつければ/絶対真空/光夢想/緩慢な燃焼/あなたにもゲール語が話せる/失われた一世代/わたしの型じゃない/地球の形は/トウィンクル、トウィンクル、リトルスター/アイザック賞受賞者発表

 

未知のX X Stands for Unknown(1981‐1983)           
ハヤカワ文庫NF ISBN4-15-050124-6 1986年発行

君の良い本を韻文で読め/四〇〇オクターブ/早く死にすぎた三人/未知のX/兄貴/パンと石/「e」の違い/結局は珪素生命だ/長い楕円/時間と状況の変転/誰とかの軌道/待ちかまえて/どまんなか/遠い僻地/純金から金箔を剥ぐ/大地の円/夜の軍隊

 

存在しなかった惑星 The Planet that Wasn't(1976)  
ハヤカワ文庫NF ISBN4-15-050126-2 1986年発行

存在しなかった惑星/オリンパスの雪/途方もない驚き/逆回転/神々の橋/第三の液体/胆汁は、全体として/電気の匂い/静かなる勝利/空気が変わる/邪悪な魔女は死に絶えた/「夜来たる」現象/さまよえる宇宙船/逆コースをめざして/考えることを考える/東方の星/柔道式論法

 

素粒子のモンスター The Subatomic Monster(1985)                         
ハヤカワ文庫NF ISBN4-15-050135-1 1987年発行

素粒子のモンスター/衆をもって一をなす/二つの質量/勝利したゼネラル/衛星の近況/巨人の腕/赤い太陽の惑星/愛は世界をまわらせる!/混沌の性質/緑、緑、色は緑/再び考えることを考える/ひとめぐりして/どんなトラックだって?/太陽があまねく照らすところ/空へ昇る/歴史を一年に縮めれば/宇宙を一年に縮めれば

 

真空の海に帆をあげて The Dangers of Intelligence and other science essays(1986)
ハヤカワ文庫NF ISBN4-15-050145-9 1988年発行

二六個の文字/文字盤かデジタルか/知能の危険/些細なもの/緑色の敵/滅びゆく森林/八〇〇〇年の暦/第三の感覚/理屈抜き/夢/夢を見るやもしれぬ/出発点/立ち上がる/DNAの〝指紋〟/我らの進化する肉体/究極の複雑さ/熱をあるべき場所に/渇きが増す/基本に戻って/拾い放題の金属/くっつけ!/もっと高い塔/二度と行方不明にならない/決して迷子にならない/縮んでいくマイクロチップ/その単語を綴れ!/電子郵便/紙を超えて/静粛に!/確率を大きくする/組み立てラインを解体する/機械と話す/新しい職業/ロボットが敵になる?/知能が協力して/軽量の追及/金!/超重原子核/鏡の国のフルコース/四×四×四…/乾きかけた水たまり/戻れ!戻って来い!/おーい、アラスカ、さあ行くぞ!/変わりゆく一日の長さ/上昇中/ワンツー・パンチ/行方不明のクレーター/ネメシス/恐るべき塵/地球見物/鉛を追放する/水を分解する/ゴサマー・ウィングズ/質量を残らず/いやがうえにも熱く/もっとも弱い波/断片上の鏡/焦点を鮮明に/真空の海に帆をあげて/月の飛沫/衛星をかすめて/最大の衛星/見えない気体/10番目/二重星/生まれかけている惑星/中間に/次の爆発/人びとのいる場所/見えない小惑星/毎秒六四二回のチクタク/所在不明な質量の謎

 

見果てぬ時空 Far as Human Eye Could See(1987)  
ハヤカワ文庫NF ISBN4-15-050152-1 1989年発行

発見する代わりに、つくればいい!/食塩と電池/流れの問題/線を押しつける/昇れ、うるわしき太陽よ!/負の毒物/微量を突きとめる/魔性の元素/ちょっぴりのパン種/生化学的なナイフの刃/はるかなる地底/調子が狂った時世/空虚の発見/空虚の科学/小さいことは多いこと/スーパースター/人間の目に見えるかぎりで

 

人間への長い道のり Out of the Everywhere(1990)    
ハヤカワ文庫NF ISBN4-15-050165-3 1991年発行

月の位置が狂ったせいだ/正しい問いかけ/いたる所から-/-やって来る/人間への長い道のり/背を伸ばして、すっくと立つ/世界で一番長い川/誰か聞いているかい?/認識されない危険/存在しなかった放射線/鉄よ、冷たい鉄よ/磁極を求めて/生命の火/ランプの奴隷/屋根のある馬/容赦ない一分/聖なる詩人

 

宇宙の秘密 The Secret of the Universe(1991)                       
ハヤカワ文庫NF ISBN4-15-050168-8 1992年発行

空をぶちこわす/異質な空気/距離を変える/月と瓜二つ/天体の秩序/1番近い恒星/太陽の重さを測る/小さな星の素材/ピッチの重要性/はるかな昔、遠く離れて/宇宙のレンズ/宇宙の秘密/塩を作る元素/真の支配者/ホット、コールド、コンフージョン/平常どおり営業/とにかくノーと言え?

 

変わる! Change!(1981)
河出文庫 ISBN4-309-47052-1 1984年発行/絶版

未来論の未来?/不滅なるもの/全世界に呼びかける/低下する出生率/成人教育/だれがお金を必要とするか?/新しい洞窟/来たるべき四旬節/モンスターはどこに消えた?/ちっちゃな地図/他人の君/君のスペア・パーツ/種さまざま/人類だけが/ちっちゃな奴隷たち/調整不良/男の子?それとも女の子?/みんな心の中に/直接接触/思考制御/精緻なプリント/押しボタン図書館/君のゲームの仕方/新しい先生/お望みのものはなんでも!/友人を作る/わが知的な道具たち/ロボティクスの法則/石炭に戻って/最後の燃料/海洋の温度差/地理にかたよらないエネルギー!/全部をエネルギーに転換/梱包された水/無限の鉱床/サイクルを完成する/深く、深く、深く!/消えゆく元素/もっとも手近な資源/中央の海/地球に油をさす/変わる一日の長さ/あの氷をつかめ!/白い背景/ほぼ一掃されて/どうなるか気象/まっすぐ突き抜け/外部宇宙からの悪疫/星を聴く/真夜中の眼/宇宙の監視を/距離による安全性/世界よ、さようなら/大きいヤツを捕らえる/明るい天界工場/空にかかるパイ/飛べる、飛べる、飛べる!/プレイボール!/今何時?/地球明りの下で/オレンジ・サークル/すべてが静止しているところ/求む-有機暗黒の世界/まどわす太陽/海の世界/未来の水夫/スピードの限界の下で/星に向かって!/検疫隔離/宇宙の地下鉄線

 

誤りの相対性 The relativity of Wrong(1988)  
地人書館 ISBN4-8052-0319-6 1989年発行

二番目に軽いもの/分子につけた標識/下宿のおかみのパイのおかげ/内部に潜む敵/光をもたらすもの/まずは骨の話から/月と人間/口にだして言えない惑星/縮む惑星/小さな天体/新しい星/燃え上がる星/大爆発をする星/袋小路/対概念!/遠く、さらに遠く!/誤りの相対性

 

アジモフ博士の輝け太陽 The Sun Shine Bright(1982)  
社会思想社現代教養文庫 ISBN4-390-11080-2 1983年発行/絶版

消えておしまい、この忌まわしいしみ!/輝け太陽/最も高貴な金属/こんなに小さいなんて?/シリウス実情/地平線の下に/わずか30年で/伸びゆく1日/移り気な月/役立たずの金属/中性子登場!/神の佑け/クローン・クローン、わが分身/科学者も人の子/「公然の秘密」兵器/続・人間がいっぱい!/善人こそは生き残る

 

アジモフ博士の地球の誕生 Counting the Eons (1983)
社会思想社現代教養文庫 ISBN4-390-11145-0 1985年発行/絶版 

空気のように軽い?/わたしには深すぎる/圧力の下で/わたしの発明したことば/そう、バーン!と一発で/日にちで数えてみよう/地球の誕生/ミルトンよ!汝いまに生きてしあらば

 

アジモフ博士の宇宙の誕生 Counting the Eons (1983)
社会思想社現代教養文庫 ISBN4-390-11146-9 1985年発行/絶版

韋駄天星バーナード/星々の舞踏/物質の根源を求めて/そして幾多の夏を過ぎ、陽子は死せり/アインシュタインよ、あれ!/宇宙の誕生/決定的な不釣合い/全と無/無と全  

 

アジモフ博士の極大の世界・極小の世界Of Matters Great and Small(1974)
社会思想社現代教養文庫  1982年発行/絶版 

高速度測定小史/宇宙観拡大小史/不動?の北極星/12星座と12宮/日食とわたし/月の舞踏/小惑星現況/かく生命はう生まれり/猿眺むれば我が身にも似て/炯眼なり、SF作家!/アルミニウム?アルミナム?/崩壊しゆく原子/アルファ粒子とベータ粒子/至近距離からの放射線/消えかかる蝋燭/近道は2+3/うんざりだ!

 

アジモフ博士のハレー彗星ガイド   
社会思想社現代教養文庫  絶版・未読

 

アジモフ博士の地球・惑星・宇宙  
現代教養文庫  絶版・未読

 

輝けクエーサー 
培風館  絶版・未読

 

スポンサーサイト

ミステリ 

長編ミステリ

 

象牙の塔の殺人 The Death Dealers (1958)  
創元推理文庫 ISBN4-488-16706-3 1988年発行 

大学の構内で、1人の学生が毒ガスを吸って死亡した。当初は事故か自殺とみなされるが、指導教官のブレイドは死因に疑問を抱く。疑問を抱いたきっかけが「化学を学ぶ者が特性の違う酢酸ナトリウムとシアン化ナトリウムを間違える筈がない」ですからね…。流石生化学教授アシモフ博士初のミステリ長編小説。

 

ABAの殺人 Murder at the ABA(1976)
創元推理文庫 ISBN4-488-16704-7 1979年発行 

ABA(アメリカ図書販売協会)の年次大会で起きた殺人事件。作家ダライアス・ダストは第一発見者となってしまう。更に被害者を作家に育て上げた経緯もあり、独自に調査を始める。
ミステリなのですが、アシモフ本人が出てくるは、ハーラン・エリスンの注釈があるはで完全に仲間落ちですね。でも伏線の貼り方、ちょっとした会話など、古きよきミステリの世界。アシモフの語り口が好きな方なら楽しめる1冊です。

 

 

ミステリ短編集

 

黒後家蜘蛛の会1Tales of the Black Widowers(1974)
収録作品:創元推理文庫 ISBN4-488-16701-2 1976年発行  

改心の笑い/贋物のPh/実を言えば/行け、小さき書物よ/日曜の朝早く/明白な要素/指し示す指/何国代表?/ブロードウェーの子守唄/ヤンキー・ドゥードゥル都へ行く/不思議な省略

毎月1回、ミラノ・レストランで開かれる「ブラック・ウィドワーズ」の会合。集まるのは画家、作家に弁護士、学者などいずれ劣らぬ専門家たち。しかし、この会合で謎が話題に上ると、解決するのは給仕のヘンリーただ1人なのです。ヘンリーの謎解きも興味深いですが、読みどころはなんといってもメンバーたちの楽しい会話と皆が出す様々な謎解き。この連作短編集は雑学の宝庫です。楽しく面白く知識も身に付く、万一無人島に流されるなら是非持っていきたい本です。

(2巻目以降は収録作のみ記載)

 

黒後家蜘蛛の会2More Tales of the Black Widowers(1976)
創元推理文庫 ISBN4-488-16702-0 1978年発行 

収録作品:追われてもいないのに/電光石火/鉄の宝玉/三つの数字/殺しの噂/禁煙/時候の挨拶/東は東/地球が沈んで宵の明星が輝く/十三日金曜日/省略なし/終局的犯罪

 

黒後家蜘蛛の会3Casebook of the Black Widowers(1980)
創元推理文庫 ISBN4-488-16703-9 1981年発行 

収録作品:ロレーヌの十字架/家庭人/スポーツ欄/史上第二位/欠けているもの/その翌日/見当違い/よくよく見れば/かえりみすれば/犯行時刻/ミドル・ネーム/不毛なるものへ

 

黒後家蜘蛛の会4Banquets of the Black Widowers(1984)
創元推理文庫 ISBN4-488-16705-5 1985年発行 

収録作品:六千四百京の組み合わせ/バーにいた女/運転手/よきサマリア人/ミカドの時代/証明できますか?/フェニキアの金杯/四月の月曜日/獣でなく人でなく/赤毛/帰ってみれば/飛び入り

 

黒後家蜘蛛の会5Puzzles of the Black Widowers(1990)
創元推理文庫 ISBN4-488-16708-X 1990年発行 

収録作品:同音異義/目の付けどころ/幸運のお守り/三重の悪魔/水上の夕映え/待てど暮らせど/ひったくり/静かな場所/四葉のクローバー/封筒/アリバイ/秘伝

 

ユニオン・クラブ綺譚 The Union Club Mysteries(1983)
創元推理文庫 ISBN4-488-16707-1 1989年発行 

収録作品:逃げ場なし/電話番号/物言わぬ男たち/狙撃/艶福家/架空の人物/一筋の糸/殺しのメロディー/宝捜し/ギフト/高温 低温/十三ページ/1から999まで/十二歳/知能テスト/アブルビーの漫談/ドルとセント/友好国 同盟国/どっちがどっち?/十二宮/キツネ狩り/組み合わせ錠/図書館の本/三つのゴブレット/どう書きますか?/二人の女/信号発信/音痴だけれど/半分幽霊/ダラスのアリス

ユニオンクラブに集う4人。グリズウォルドはいつものように船を漕いでいる。しかし一旦謎がかけられるや否や彼はすぐさま眼を開け、奇想天外な謎解きを披露する。「黒後家蜘蛛の会」とは同根の作品ですが、ヘンリーがあくまで控えめであるのに対し、グリズウォルドは自慢屋の薀蓄たれ。両方読み比べるのも面白い。

 

小悪魔アザゼル18の物語Azazel(1988)
創元推理文庫 ISBN4-10-218608-5 1996年発行 

収録作品:身長二センチの悪魔/一夜の歌声/ケヴィンの笑顔/強い者勝ち/謎の地響き/人類を救う男/主義の問題/酒は諸悪のもと/時は金なり/雪の中を/理の当然/旅の速さは世界一/見る人が見れば/天と地と/心のありよう/青春時代/ガラテア/空想飛行

身長2センチ、願い事を叶えてくれる小悪魔アザゼル。しかし結果は必ず大迷惑、でも善意は疑えない…ここが悪魔たる所以か?軽く楽しめる一冊です。アシモフには珍しいファンタジーの連作短編集。

 

未訳作品

The Best Mysteries of Isaac Asimov(1986)

The Return of Black Widowers(黒後家蜘蛛の会6・2003)

SF短編集 

われはロボット I, Robot(1950)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-010535-9 1983年発行

収録作品:ロビイ/堂々めぐり/われ思う、ゆえに…/野うさぎを追って/うそつき/迷子のロボット/逃避/証拠/災厄のとき

パウエル・ドノヴァンを主人公としたスラップスティック風味の強い作品を中心とした短編集。ロボット3原則の元になった最初のロボットもの短篇「ロビィ」(1940)も収録。

 

火星人の方法 The Martian Way and other stories(1955)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-010492-1 1982年発行

収録作品:火星人の方法/若い種族/精神接触/まぬけの餌

 慢性的な水不足に悩まされる火星。しかし、地球政府は火星への水の割当量を極端に削減しようとする。窮地に立たされた火星移民の取った方法は…表題作の「火星人の方法」(1952)他、ユーモア色の強い短編集。

 

地球は空き地でいっぱい Earth is Room Enough(1957)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-010778-5 1987年発行

収録作品:死せる過去/SF成功の要諦/投票資格/悪魔と密室/子供だまし/高価なエラー/住宅難/メッセージ/お気に召すことうけあい/地獄の火最後の審判/楽しみ/笑えぬ話/不滅の詩人/いつの日か/作家の試練/夢を売ります

 初期~中期の短篇を集めた本書には、ロボット短編集に収録されなかった「お気に召すことうけあい」や、かなり初期の作品らしくパンチカードで回答する(!)マルチバックの「笑えぬ話」などが収録されている。しかし、他の短編集には載っている初出雑誌名や発表年が、本書のみ記載が無く非常に残念。

 

停滞空間 Nine Tomorrows(1959)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-010357-7 1979年発行/重版未定

収録作品:見よ、いまここに成し遂げる!/プロフェッション/ナンバー計画/やがて明ける夜/ヒルダぬきでマーズポートに/やさしいハゲタカ/世界のあらゆる悩み/ZをSに/最後の質問/停滞空間

 アシモフ自身が自分の短篇のベスト1という「停滞空間」(1958)は、1人の看護婦とネアンデルタール人の少年の交流を描いた傑作。また万能コンピューターのマルチヴァクを主人公にした「最後の質問」(1956)は、アメリカ各地のプラネタリウムで朗読された。

 

ロボットの時代 The Rest of the Robots(1964)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-010572-3 1984年発行

収録作品:AL76号失踪す/思わざる勝利/第一条/みんな集まれ/お気に召すことうけあい/危険/レニイ/校正

 「われはロボット」と比べると、本書はロボットパラドックス以外の、人間ドラマに重点を置いた作品が目立つ。特にロボットを排除しようと画策する学者の話「校正」(1957)はロボット物のなかでも一押し。

 

アシモフのミステリ世界 Asimov's Mysteries(1968)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-010792-0 1988年発行

収録作品:歌う鐘/もの言う石/その名はバイルシュタイン/やがて明ける夜/金の卵を産むがちょう/死の塵/ヒルダ抜きでマーズポートに/真空漂流/記念日/死亡記事/スター・ライト/鍵/反重力ビリヤード

 ミステリに憧れながらも「自分の考え付くプロットは全てクリスティーが使っている」となかなか踏み切れなかったアシモフだが、長編「鋼鉄都市」で念願のSFとミステリの融合を果たす。この本の好意的な批評に喜んだ彼は、続いて短篇に挑戦する。SF界の安楽椅子探偵ウェンデル・アースを主人公にした一連の作品と、ミステリー風SF短編小説を収録したSFミステリ短編集。

 

夜来たる Nightfall  one(1969)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-010692-4 1986年発行

収録作品:夜来たる/緑の斑点/ホステス/人間培養中/C-シュート

 SF作家としての地位を確立した作品「夜来る」(1941)をはじめ、成功作と評されながらも長いこと短編集未収録だった作品を集めたNightfall and other storiesより初期の5編を収録。

 

サリーはわが恋人 Nightfall two(1969)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-010778-5 1987年発行

収録作品:正義の名のもとに/もし万一…/サリーはわが恋人/蝿/ここにいるのは-/こんなにいい日なんだから/スト破り/つまみAを穴Bにさしこむこと/当世風の魔法使い/四代先までも/この愛と呼ばれるものはなにか/戦争に勝った機械/息子は物理学者/目は見るばかりが能じゃない/人種差別主義者

 Nightfall and other storiesより15編を収録。以前は一部のマニアにしか読まれなかったSF小説だが、第2次大戦、冷戦をへて1960年代には幅広い読者を獲得するに至り、アシモフのもとにも多様な専門誌などから執筆依頼が寄せられるようになる。本書にはSFの転換期に書かれた興味深い短篇が収録されている。

 

カリストの脅威 The Early Asimov Vol.1(1971)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-011136-7 1996年発行/重版未定

収録作品:カリストの脅威/太陽をめぐるリング/一攫千金/時の流れ/恐ろしすぎて使えない武器/焔の修道士/混血児/秘密の感覚

 アシモフの処女短篇「カリストの脅威」(1939)を筆頭に、SFパルプ雑誌全盛期に発表された初期の短篇をまとめた3文冊。各作品の冒頭に自伝的な解説を付記。第一集の本書には1940年までの作品を収録。

 

ガニメデのクリスマス The Early Asimov Vol.2(1971)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-011142-1 1996年発行/重版未定

収録作品:地球種族/金星の混血児たち/虚数量/遺伝/歴史/ガニメデのクリスマス/地下鉄の小男/新入生歓迎大会/スーパー・ニュートロン/決定的!/幽霊裁判/時猫

 SF黄金期を向かえつつあった1940年から41年に発表された作品。同時期にはSF作家としての名声を確立した「夜来る」やロボットものの短篇も発表されている。

 

母なる地球 The Early Asimov Vol.3(1971)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-011155-3 1996年発行/重版未定

収録作品:著者よ!著者よ!/死刑宣告/袋小路/関連なし/再昇華チオチモリンの吸時性/赤の女王のレース/母なる地球

 第2次大戦の勃発、博士号習得、結婚と大きな変化を迎えた生活の中で、アシモフは14ヶ月もの間、執筆から遠ざかる。しかし1943年、「著者よ!著者よ!」を執筆、作家活動に戻り、徴兵されても訓練の合間に執筆を続ける。本書には1943年から49年までの作品を収録。

 

木星買います Buy Jupiter and other stories(1975)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-010596-0 1985年発行

録作品:ダーウィンの玉突き場/狩人の日/シャー・ギード・G/バトン・バトン/猿の指/エヴェレスト/休止/望郷/それぞれが開拓者/空白!/蜜蜂は気にかけない/ばか者ども/木星買います/父の彫像/雨、雨,向こうへ行け/創建者/地獄への流刑/問題の鍵/適切な研究課題/二四三〇年/最大の資産/好敵手/チオチモリン、星へ行く/光の韻律

 〝滑稽な短篇〟を書きたかったが為に生まれた作品「シャー・ギード・G」は珍しい駄洒落落ち。しかしそれ程滑稽とは感じない…本人も満足できなかったらしく、再挑戦した「バトン・バトン」「猿の指」の方がやはり読んでいて楽しいが玉石混在の感もある。ロボット短篇の秀作「光の韻律」など1950年代から70年代までの短篇作品を収録。

 

ゴールド-黄金 Gold(1985)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-011343-2 2001年発行

収録作品

第一部・最後の物語
キャル/左から右/フラストレーション/幻覚/不安定性/アレクサンダー神王/谷のなか/さよなら、地球/たたかいの歌/フェグフートと法廷/許しがたい過失/おとうと/宇宙の愛国者ー現代の寓話/チッパーの微笑/ゴールド・黄金
第二部・サイエンス・フィクションについて
最長の航海/世界の創造/空飛ぶ円盤とSF/侵略/SFの吹き矢/ロボット年代記/来るべき黄金時代/人類だけの銀河/心理歴史学/SFにおけるシリーズもの/生存者/どこにもない!/アウトサイダー、インサイダー/SFのアンソロジー/SFの影響力/女性とSF/宗教とSF/時間旅行
第三部・SF小説作法
プロットについて/隠喩/アイディア/サスペンス/続きもの/この分野の名称・SF作家になるためのヒント/若者大歓迎/名前/オリジナリティとは/書評/作家の苦労/書きなおし/皮肉/盗作/象徴主義/予言/ベストセラー/偽名/会話

 

聖者の行進 The Bicentennial Man and other stories(1976)
創元推理文庫 ISBN4-488-60407-2 1979年発行

収録作品:男盛り/女の直感/ウォータークラップ/心にかけられたる者/天国の異邦人/マルチバックの生涯とその時代/篩い分け/バイセンテニアル・マン/聖者の行進/前世紀の遺物/三百年祭事件/発想の誕生

 スーザン・カルヴィンのロボット短篇「女の直感」、近年映画化されたロボット中篇「バイセンテニアル・マン」(1976)、映画の原作になるような作品をと依頼されたものの、映画会社の好みに合わせることを善しとしなかった為に没になった「ウォータークラップ」など12編を収録。
「バイセンテニアル・マン」は1977年度のヒューゴー賞、ネビュラ賞を受賞。

 

変化の風 The Winds of Change and other stories(1983)
創元推理文庫 ISBN4-488-60408-0 1986年発行

収録作品:からさわぎ/完全にぴったり/信念/あるフォイの死/公正な交換?/鳥たちのために/見つかった!/美食の哀しみ/ある事情/亡びがたき思想/発火点/接近中/最後の回答/最後のシャトル/記憶の隙間/奪うべからず/歌の一夜/失われた微笑/絶対確実/地球人鑑別法/変化の風

 1970年代後半から80年代前半までに発表された作品を収録。アシモフらしさを堪能できる秀作が多い。

 

SFミステリ傑作選アンソロジー風見潤編
講談社文庫1980年発行/絶版

 アシモフの短篇「ミラー・イメージ」収録。イライジャ・ベイリとR・ダニール・オリヴォーを主人公とした唯一の短篇小説。ソラリアでの事件を解決した後、地球に戻ったベイリのもとにダニールが助力を求めに来る。宇宙船の中で、二人の数学者が名誉を賭けて争っているが、どちらが嘘を吐いているかをはっきりさせねば困ったことになると言う。ベイリは可能な唯一の手段、映話でロボットを尋問することになったが…。
スーザン・カルヴィンのロボット短篇を彷彿させるストーリーです。

 

コンプリート・ロボット
ソニー・マガジンズ2004年発行

ISBN-10: 4789723437  ISBN-13: 978-4789723435

収録作品:親友/サリーはわが恋人/いつの日か/物の見方/考える!/本当の恋人/AL76号失踪す/思わざる勝利/かくて楽園にあり/光の詩/人種差別主義者/ロビィ/みんな集まれ/ミラー・イメージ/三百周年事件/第一条/堂々巡り/われ思う、ゆえに…/野うさぎを追って/うそつき/お気に召すことうけあい/レニイ/校正/迷子のロボット/危険/避難/証拠/厄災のとき/女の直感/世の人はいかなるものなれば…/二百周年を迎えた人間

 「アイ・ロボット」の映画化により刊行された、ソニー・マガジンズ社編纂の短編集。

これまで入手がかなり困難だった「SFミステリ傑作選」にのみ収録されていた「ミラー・イメージ」が再録されているのはありがたい。が、他の作品はみな既刊文庫に収録済みである上、題名には改悪と感じられるものもあり、値段も映画につられて買うには高価すぎる。マニア本を狙ったのだろうが、ちょっとパワー不足か。(すみません、それでも買ったのは私です。)

シリーズ外SF長編 

宇宙の小石Pebble in the Sky (1950)

ハヤカワ文庫SF ISBN4-15-010577-41984年発行

アシモフの長編第1作。また、SF小説で初めて単行本として出版された作品でもある。何万年もの時を越えて、トランター帝国の支配する地球にタイムスリップした老人シュヴァルツが降り立ったのは、放射能に汚染され虐げられた地球だった。そしてトランター帝国を滅ぼそうとする狂信的な一部の地球人達と、地球人であるより人間であろうとする父娘。銀河歴827年、アシモフの未来史としてはファウンデーション以前の銀河帝国最盛期に位置する。

 

暗黒星雲のかなたにThe Stars Like dust(1951)

創元推理文庫 ISDN4-488-60404-8 1992年発行/重版未定

アシモフ初の書き下ろし長編。第一次銀河帝国(ティラン帝国)の圧制の中、地球留学中のバイロンは反乱軍の重鎮であった父を殺され、ローディアの提督に助けを求めるが…
著者自身不満足と述べている作品だが、確かにアイディアとしては中篇向きでしょう。ラストの落ちまでが長すぎて緊張感が持続しない。長編SFという概念すらやっと出来たばかり、いわば黎明期なので仕方ないでしょうが…




宇宙気流 The Currents of Space(1952)

ハヤカワ文庫SF ISBN4-15-010247-3 1979年発行

広大な銀河帝国の中で唯一美しく高価な繊維カートを産出する惑星フロリナ。この地ではフロリナ人が安価な労働力となりカートを製品化し、サーク人が富と権力を一手に握っていた。フロリナの工場地区で赤子のような状態で発見された身元不明の青年リックは、次第に過去の記憶を取り戻しつつあったが、記憶を探るうちに「惑星フロリナが消滅する」と言い出す。リックの記憶を奪った者は誰か?フロリナは本当に危機に瀕しているのか?ミステリ仕立てのストーリーが楽しい、アシモフの長編第2作。年代は明記していないが、トランター帝国最盛期、宇宙の小石以前の物語。




永遠の終り The End of Eternity(1955) 

ハヤカワ文庫SF ISBN4-15-010269-4

時間軸を自在に移動し、好ましからざる過去を矯正する「永遠人(エターニティ)」の技術師ハーランは、1人の地上人の女性と出会うことで「永遠人」の過去への干渉に疑問をもつようになる…。アシモフ唯一の時間テーマSF長編。ノンシリーズとして書かれた本書は、後にファウンデーションシリーズの作品中でも言及されることになるが、アシモフ自身も述べているように未来史との融合としては成功しているとは言い難い…しかしラストはしっかり銀河帝国の誕生を予言している。




ミクロの決死圏 Fantastic Voyage(1966)

ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-010023-3 1971年発行

アメリカに亡命する途中、テロで脳に重大な障害を負った物理学者ベネシュ。彼を救うため、5人の専門家がミクロに縮小され、脳の内部から治療することになる。1966年にソール・ディヴィッド監督で制作された同名映画のノヴェライゼーション。アシモフはこの映画の科学的矛盾が我慢出来ず、その後はノヴェライズを手がけていない。しかし当時の映画には付き物だったグラマー美女を書かねばならず、そういう女性の描写を苦手とするアシモフの四苦八苦している様が読み取れて面白い。

 

神々自身 The Gods Themselves(1972)

ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-010665-7 1986年発行

平行宇宙よりタングステン186にかえて送られてきたプルトニウム186。この交換により、現世界と平行世界では無限のエネルギーを手に入れることになった。数十年後、この取引に疑問を持ったピーター・ラモントは、プルトニウム186と共に送られてきた文書を解読する。その頃並行宇宙では、変わり者の感性子ディアが、自分の配偶者である理性子と親性子との問題で悩んでいた…
ふとした会話から、現実には存在し得ない「プルトニウム186」をテーマに小説を書く羽目になったアシモフ。約束どおり書き上げた本書はなんと長いことノンフィクション、解説本ばかり書いていたアシモフの15年ぶりの長編SFとなった。本書は会話の切っ掛けを作ったR・シルヴァーバーグに捧げられているが、世界中のアシモフファンも、彼に心よりの感謝を捧げたことでしょう…
1973年度ヒューゴー賞、ネビュラ賞受賞。




ネメシス Nemesis(1989)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-011178-2 1997年発行

西暦2220年。人工惑星ローターは、病んだ地球を離れ、他の太陽系へと旅立つ。地球人を始めとする人類の殆どは、ローターの目的地が1番近い恒星、アルファ・ケンタウリだろうと予測していた。しかし、ローターの目的地は、宇宙塵によって隠されていた2光年先の恒星、『ネメシス』。ローターで生まれ育った15歳のマルレイネは、人の表情から本音を推察する特異能力で恐るべき事実を知ってしまう。それを防ぐ為にネメシスの衛星エリスロに降り立ったマルレイネは、そこで思いもよらぬ「事件」と出会う。
アシモフ久々のシリーズ外作品。でも病原菌に神経質、他との交流を極力避ける人工惑星が後の「スペーサー」へと発展して行くだろうことは明らかでしょう。




ミクロの決死圏2 Fantastic Voyage II: Destination Brain(1987)

ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-011265-7 1999年発行

アメリカの神経物理学者モリスンは、自分の研究を一笑に付され沈んでいた。しかし、ソビエトの科学者が彼の元を訪れ、自国の実験に対し助力を求める。ソビエトで研究中の「人間のミクロ化」を信じきれない彼は断るが、誘拐され、強制的に協力させられることになる。映画会社からの依頼で書かれたものだが、一旦断わり、他の作家が書き始めたものの映画会社から没にされ、再度アシモフにお鉢が回ってきた経緯があり、「自分のプロットで好きなように書かせてくれるならば引き受ける」ということで合意しやっと仕上がった本書。単なるノヴェライズであった「ミクロの決死圏」とは違い、科学解説者の面目躍如の出来上がり。しかし映画はどうなったのでしょう???またお蔵入り?

 

 

木星のラッキー・スター
岩崎書店 ポール・フレンチ名義ラッキー・スター・シリーズ 絶版

舞台は数百年後の太陽系。地球に敵対するシリウス星移民は、太陽系で唯一未開発のまま残されていた土星系を植民地化しようとする。武力攻撃の前線基地になりうるシリウス人の太陽系惑星占拠はなんとしてでも阻止せねば…。科学会議委員ラッキー・スターは、相棒のビッグマンと共に土星へ向う。
う~ん…ロボット3原則、消えた機密文書と読みどころは満載なのですが、このスター君がちょっと…アシモフには珍しく長身の美青年、しかもすぐに地球政府の高官であることを振り回しちゃうし。少年物なのでヒーローはヒーローらしくということなのでしょうが、大人になってから読むには厳しいかも。



太陽系の侵略者  
.岩崎書店 ポール・フレンチ名義ラッキー・スター・シリーズ 絶版 

今回は木星が舞台。9号衛星の地下では重力制御装置「アグラブ装置」の開発が秘密裏に行われていた。しかし、どうもシリウスがスパイを通して情報を入手しているらしい。地球の優位を守るためには、なんとしてでもスパイを見つけ出さねば…ラッキーとビッグマンは、9号惑星の調査に派遣される。
やっぱりラッキーのスーパーヒーローぶりにはついて行けません…。これもストーリーは面白いのですけれど。敵方がロボットを使っているらしいことは分かるものの、ロボットに疎い地球人には見分ける方法が無いところなんて結構楽しかったのです。
できることなら他の小説のように、人間味のある主人公であって欲しかった…。


―参考―

天狼星の侵略 
角川書店 ポール・フレンチ名義ラッキー・スター・シリーズ 絶版・未読

小惑星の海賊 
角川書店 ポール・フレンチ名義ラッキー・スター・シリーズ 絶版・未読

水星基地なぞ
講談社  ポール・フレンチ名義ラッキー・スター・シリーズ 絶版・未読 




ロボットシリーズ 

鋼鉄都市 The Caves of Steel(1953) 

ハヤカワ文庫SF ISBN4-15-010336-4

宇宙植民が成功し、宇宙人(スペーサー)はロボットを労働力として貴族的な生活を送る一方、地球では人口爆発により慢性的に食料が不足し、人々はドームに覆われた巨大なシティの中で、ぎりぎりの生活を余儀なくされていた。地球に「反宇宙人、反ロボット」の思想が高まる中、ニューヨーク・シティに隣接する宇宙市(スペース・タウン)内で宇宙人が殺害された。刑事イライジャ・ベイリは、宇宙市の意向で、ヒューマノイドロボットのR・ダニール・オリヴォーと共に捜査にあたることになる…。
アシモフが本格的なSFとミステリの融合に挑んだ名作。




はだかの太陽 The Naked Sun(1957) 

ハヤカワ文庫SF ISBN4-15-010558-8

「鋼鉄都市」に続くロボット長編。宇宙国家ソラリアで史上初の殺人事件が発生。ソラリアの要請で、イライジャ・ベイリと惑星オーロラのロボット、ダニール・オリヴォーが捜査にあたることになる。が、ソラリアの社会の特殊性により、遅々として進まない…。容疑者はただ1人、彼の妻グレディアだけと思われるが、納得出来ないべイリはソラリアの特殊なタブーを破って捜査を進める。彼が自らの広場恐怖症と戦いつつ試行錯誤の末に真実に辿りつく、ミステリとして読んでも充分に楽しめる作品。ソラリアの特殊性が、後のロボットシリーズへの大きな伏線となっている。




夜明けのロボット The Robots of dawn(1983)

ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-011063-8 1994年発行

「はだかの太陽」から2年経過し、少数の惑星移住志願者達と屋外に慣れる訓練を積むベイリは、惑星オーロラから招聘を受ける。オーロラで1体のヒューマノイドロボットが破壊され、親地球派のスペーサー、ファストルフ博士に嫌疑がかかっているらしい…。ベイリは惑星移住の実現を夢見てオーロラへと旅立つが…
R・ジスカルド・ベントロフが登場。ベイリが彼(それ?)と二人きりで語り合うラストは駿逸です。ロボットシリーズ中でも個人的に1番好きなシーン。

 

ロボットと帝国 Robots and Empire(1985)

ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-011254-1 1998年発行

イライジャ・ベイリの死後2世紀が経過。オーロラに住むグレディアのもとへ、ひとりの「セツラー」が尋ねてくる。地球から惑星ベイリ・ワールドに入植し、そこで死を迎えたベイリの子孫と名乗る彼は、既に放棄された惑星、グレディアの生まれ故郷であるソラリアへ同行を求める…。フラッシュバックでのみ登場するイライジャ・ベイリの存在が大きく感じられる。三原則に反しようとも「彼のように考える」ことを追求しようとするR・ダニールと、特殊能力を持ちながら、三原則に縛られて不安定になっていくR・ジスカルド。この2体のロボットの存在が、その後の銀河帝国への道筋を開く…ロボットシリーズとファウンデーションシリーズを繋ぐ作品。


本作品以降の物語は、ファウンデーションシリーズ5「ファウンデーションと地球」へ繋がります。


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。