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マリナー氏の冒険譚 

P・G・ウッドハウス/著 小山太一/訳 文藝春秋社

 

ある居酒屋で、常連のマリナー氏が他の客に語る物語の数々。

読み始めてすぐ、ふと思う…

これってクラークの「白鹿亭奇譚」?

いや。考えてみればこっちのほうがずっと先だ。

もちろんアシモフの「ユニオンクラブ奇譚」よりも。

そうか、彼らのあの作品が読めたのも、ウッドハウスが先鞭をつけてくれたからなのか。

 

マリナー氏の名誉のために言っておくが、マリナー氏はハリー・パーヴィスやグリズウォルド氏よりも紳士的ではある…比較的。

物語はウッドハウスお得意の恋愛劇が多い。叔母さんはあまり出てこないけど、その分かのロバータ・ウィッカムを始め若い女性が活躍するし、男性陣は相変わらず高齢の紳士でも妙に可愛い(笑)。

 

ちょっと気になったのが、本書はマリナー氏ものだけで構成されているのではないこと。いや、作品そのものがどうこうと言うわけではなく、他にもシリーズ作品があるのだから、そっちを優先して欲しかったと思うのだ。そしてエッセイや他の作品は別にまとめて一冊に…と願うのは贅沢だろうか?それでも読みたいファン心理。ついでに言えば、本文中も「ミスター・マリナー」ではなく「マリナー氏」で統一して欲しかったな。すぐ慣れて気にならなくはなったのだけど。

まあ、それを差し引いたって今回も満足、満足でありました。

 

ウッドハウスの作品は、今後も文春や国書で刊行が予定されているけど、出来ればこの際全作品を翻訳してほしいものである。

 

収録作品

ジョージの真相/にゅるにょろ/お母様はお喜び/アンブローズの回り道/人生の一断面/マリナー印バックーU-アッポ/主教の一手/仮装パーティーの夜/アーチボイルド式求愛法/マリナー一族の掟/アーチボイルドと無産階級/オレンジ一個分のジュース/スタア誕生/ジョージとアルフレッド/ストリキニーネ・イン・ザ・スープ/もつれあった心/フランシス・ベイコンと手直し屋/ピンクの水着を着た娘

 

マリナー氏の冒険譚 (P・G・ウッドハウス選集 3) マリナー氏の冒険譚 (P・G・ウッドハウス選集 3)
P.G.ウッドハウス (2007/07)
文藝春秋
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