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最後のウィネベーゴ 

コニー・ウィリス/著 大森望/訳 河出書房新社

やっと出ました、待ちに待ったコニー・ウィリスの新刊。

「女王様でも」
しょっぱなからコレですか(笑)。殆ど女性だけの会話で成り立った、女性には無関心でいられないテーマを扱った作品。しかし極々当たり前、無いと焦るこの永遠のテーマを正面から取り上げた作品って今まで無かったんですよねぇ。何が問題なのかよく判らない書き出しから、思わず脱力の笑みを浮かべてしまうラストまで、短いながらも充分に楽しめる作品でした。

「タイムアウト」
これも面白い。こういうのを書かせたら天下一品ですねえ。「中年の危機」をSF仕立てにしようってのがまずすごい。そこに子供の送迎・帰宅の遅い夫・浮気・駆け落ちを混ぜ込んで最後に水疱瘡をひとたらし…それでも充分SFです(笑)。

「スパイス・ポグロム」
上記2編と同じくコメディー仕立てですが、これはスラップスティック。しかもサイレント映画を彷彿とさせるようなドタバタあり恋愛ありのハイテンション。会話は成り立っているものの、自分の発した意味と相手の受け取る意味が全く違っていたら?自分の部屋をシェアするだけじゃなく、廊下にも階段の一段ごとにも住んでいる人々がいて、その人たちとバスルームが共用だったら?そしてこれもきっちりSFです~。

「最後のウィネべーゴ」
この本の中で唯一シリアスな中篇。滅び行くものへの哀悼が抑えた筆致で淡々とつづられており、ペットに特に入れ込むことの無い私にも深い余韻を与えてくれました。そして作中の小物の扱い方が巧い。最初は意味不明でも、全体像が見えてくるに従ってその重さがずっしりと伝わってきます。

最後のウィネベーゴ 最後のウィネベーゴ
コニー・ウィリス (2006/12/08)
河出書房新社
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