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10ドルだって大金だ 

ジャック・リッチー/著 藤村裕美/訳 河出書房新社

出ました「クライム・マシン」に続くジャックリッチー短編集第二弾。
切れがよく無駄のない、すっきりとした文体。シニカルでユーモラス、暗い物語であっても軽やかで楽しい読後感。読書に気軽な楽しみを求めるのならば、やっぱりこういう本が最高ですね。全部が全部傑作といえるわけではないけれど、それでも読んで損は無い。
あまりにも簡潔な文体ゆえ、ストーリーに触れるとネタバレの危険性大。なので、ここでは一部の簡単な感想だけに留めておきます。

「妻を殺さば」
これは映画にもなったらしい。でも、当時の倫理観に反するため、ストーリーはかなり改変されている模様…勿体無いですよそんな。倫理に反するからこそラストが生きる一篇。

「毒薬で遊ぼう」
導入部から引き込まれ笑わせられる。尋問する側とされる側の駆け引きが最高!最後まで無駄が無く、短編ではあるが読み応え充分、いや十二分。

「キッド・カーデュラ」
「クライムマシン」に連作短編として紹介されていたカーデュラ氏のシリーズ番外編。あちらのカーデュラ氏とはイメージが違うけれども、こっちのカーデュラも面白い!こういう一族ならば仲間入りしても良いかも?(笑)

「誰も教えてくれない」
今回の連作短編ターンバックルシリーズ。これを含め5編が掲載されています。主人公は駆け出しの探偵、しかし彼の探偵ぶりがまた…(笑)。と思いきやしっかり裏切ってくれる作品もあり。

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収録作品
妻を殺さば/毒薬で遊ぼう/10ドルだって大金だ/50セントの殺人/とっておきの場所/世界の片隅で/円周率は殺しの番号/誰が貴婦人を手に入れたか/キッド・カーデュラ/誰も教えてくれない/可能性の問題/ウィリンガーの苦境/殺人の環/第五の墓

10ドルだって大金だ 10ドルだって大金だ
ジャック・リッチー (2006/10/13)
河出書房新社
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