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ウースター家の掟 

P・G・ウッドハウス/著 森村 たまき/訳 国書刊行会

相変わらずのバーティーとジーヴス。
しかし、今回はバーティーのなけなしの知性が曇ってしまっている模様。
最初、古典からの引用があやふやなんですよね。だけど中盤からは結構スムーズに出て来る。これはバーティーの置かれた状況によるのか?面倒な事件が頻発し、こんがらがってくると妙に的確な引用が出て来るような。
そしてジーヴスは、密かに期待を抱いている…その望みは達せられるのか?まあ多分最後には、でしょうが(笑)。

そうそう、見つけました!かのアガサ・クリスティーが喜んだという「エルキュール・ポワロ」についての文章。それもホームズと並び称されておりますからねえ。流石は名探偵だ。

しかし…
物語は長編ならではの難問続出である。
全ての道はウシ型クリーマーに通ず。

今回ジーヴスの機知は、目先の問題を解決するほうに使用されてしまい、大本の問題解決には向かっていないような気がする。ウシ型クリーマーに秘密の手帳、そして巡査のヘルメットが加わった恐るべき三大話に解決の道はあるのか?
「よしきた、ジーヴス」で周囲を引っ掻き回したガッシーとマデラインに加え、か弱い女性ながらも猛犬を飼いならし、独自の道徳観で行動する美女スティッフィーの存在が光ってますねぇ。 イギリス紳士のコレクター熱にも脱帽っ。
…しかし、「よしきた、ジーヴス」の続編とはいえ、『よしきた、ホー』が頻出するのは非常に気になる…

今回思ったのだけれど、バーティーとジーヴスの関係って夫婦みたいですね。表面上は夫に従順でありながら、こっそり裏から夫や周囲を操って主導権を掌握しているやり手の妻。
バーティーが結婚したがらないのも無理はないですねえ。ジーヴス並みの女性なんて滅多やたらに見つかるものじゃないし、万一見つかったとしても逃げるでしょ、バーティー(笑)。

…つぎは9月発売の「でかした!ジーヴス」まで待たなければならない。半年も待たされるのか…はぁぁ。文春のウッドハウス選集第三巻「マリナー氏」はいつになるか判らないし。早く出してくれないかなー。

 

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