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アイルランド幻想 

ピーター・トレメイン著 甲斐萬里江/訳 光文社文庫

アイルランドを舞台にした短編集です。かなり怖かった…。古代の神々の、歴史の中で積み重ねられてきた重みがじわじわと沁みこんで来ました。
最初の「石柱」では安定路線か?とも思いましたが、読めば読むほど、その歴史の深さと人々の嘆き、そして怨念が感じられます。イギリスによる征服、そして大飢餓の恐ろしさも繰り返し語られており、これがまた筆舌に尽しがたいほどに悲惨で恐ろしい。

ローマ帝国の時代から、独自の世界を作り上げてきたケルト文明。自然を畏怖し、様々な神々と共存してきた彼らの神様は冷たく残酷で…いや、神様だけじゃない、人間も然り。物語としてはあまりに救いがないのでは?とも思えますが、ホンの数百年、いや数十年前だって自然は理不尽なものであり、支配者も時には自然以上に残酷なものであり、それに対抗する術を持たない人間たちは、ただ黙って受け入れ耐え忍ぶしかなかったんですよね。

ケルト文明やアイルランドについては通り一遍の知識しか持っていませんが、非常に興味をそそられました。ちと検索してみたら、7世紀を舞台にした小説が刊行される予定とか。是非こちらも読みたい!

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