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冬の犬 

アリステア・マクラウド/著 中野恵津子/訳 新潮クレストブックス

本書には、本国で刊行された短編集「Island」の16編中、後半の8編が収録されています。
前半の8編が収録された「灰色の輝ける贈り物」では、美しく過酷なカナダの自然とそこに生きる人々を描いており、純粋にしみじみと感動したのですが、こちらはもう少し重く、更に深みが増し輝きが増してているように感じました。「灰色の~」が素晴らしかったので自分では最高の5つ星をつけたのに、それ以上に素晴らしいとなればこれは例外として星6つをつけるしかない。
「灰色の~」とこの「冬の犬」では、作品の雰囲気がかなり違ってきているので、これを別タイトルにして分冊したのは読む側にとっても嬉しいです。流石はクレストブックス♪

出来れば未読の方には予備知識なしに踏み込んで頂きたい世界なので、個々の短編について細かい感想は控えますが、カナダの大自然と共に生きる人々の、自然と密着した生活とその中で起きる人間模様が繊細な筆致で描写されています。生きること、生き抜くこと、自分の生き方を守ること、そしてそんな人々に容赦なく襲い掛かる時代の波…。

生きるとは何か?ではなく、自然と生命の不可思議さをごく自然に受け入れ、共存し、時に残酷で時に過酷な人生を如何に生きるか。静かな力強さと、生命そのものの輝きに満ちた作品でした。


冬の犬 冬の犬
アリステア・マクラウド (2004/01/30)
新潮社
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