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シシリーは消えた 

アントニイ・バークリー著 森英俊/訳 原書房

紳士階級として優雅な生活を送っていたスティーヴンだが、遂に財産が底を付き、労働者階級の仲間入りをすることに。
彼が一番心配していたのは、生活の糧を稼がねばならないことよりも、従僕として長年仕えてくれたブリッジャーのことでした。
しかし有能なブリッジャーは、主人に打ち明けられる前に事態を察し、既に主人が従僕として働くことになっているウェントリンガム・ホールの庭師の職を手に入れていたのです。

後顧の憂いなく無事ウェントリンガム・ホールの仕事に就いたスティーヴンでしたが、女主人のレディー・スーザンは噂どおりの難物、その上上役である執事のマーティンとは、初対面からそりが合わない。
それでもなんとか仕事を始めたものの、客として現れたのが、ずっと好意を抱いていたポーリーンだとは!そして彼女をエスコートしている俗物そのものの男がフィアンセと聞かされ、一気にどん底へと落ち込んでしまいます。

いくつもの謎が入り組み、巧妙な伏線が至る所に張り巡らされた本書は、バークリーの著作の中でも一級品と呼べるでしょう。降霊会の最中に消えたシシリー、隠し部屋に漂う香水の匂い、そしてポーリーンとのロマンスと、読みどころが満載です。

そして、何より嬉しかったのは読後感の良さ。買うかどうかずっと迷っていましたが、ホントに買って良かった~。

そうそう、スティーヴンとブリッジャーの関係は、かのウッドハウス描くところの「ジーヴス」を髣髴とさせますが、バークリー自身、デビュー当時はウッドハウスを目標としていたらしいです。でも、こちらのブリッジャーはジーヴスよりもずっと従順で控えめですが(笑)。

ともあれ、古きよき英国ミステリを好まれる方にはお勧めの1冊であります。

 


シシリーは消えた シシリーは消えた
アントニイ バークリー (2005/02)
原書房
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