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SF短編集 

われはロボット I, Robot(1950)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-010535-9 1983年発行

収録作品:ロビイ/堂々めぐり/われ思う、ゆえに…/野うさぎを追って/うそつき/迷子のロボット/逃避/証拠/災厄のとき

パウエル・ドノヴァンを主人公としたスラップスティック風味の強い作品を中心とした短編集。ロボット3原則の元になった最初のロボットもの短篇「ロビィ」(1940)も収録。

 

火星人の方法 The Martian Way and other stories(1955)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-010492-1 1982年発行

収録作品:火星人の方法/若い種族/精神接触/まぬけの餌

 慢性的な水不足に悩まされる火星。しかし、地球政府は火星への水の割当量を極端に削減しようとする。窮地に立たされた火星移民の取った方法は…表題作の「火星人の方法」(1952)他、ユーモア色の強い短編集。

 

地球は空き地でいっぱい Earth is Room Enough(1957)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-010778-5 1987年発行

収録作品:死せる過去/SF成功の要諦/投票資格/悪魔と密室/子供だまし/高価なエラー/住宅難/メッセージ/お気に召すことうけあい/地獄の火最後の審判/楽しみ/笑えぬ話/不滅の詩人/いつの日か/作家の試練/夢を売ります

 初期~中期の短篇を集めた本書には、ロボット短編集に収録されなかった「お気に召すことうけあい」や、かなり初期の作品らしくパンチカードで回答する(!)マルチバックの「笑えぬ話」などが収録されている。しかし、他の短編集には載っている初出雑誌名や発表年が、本書のみ記載が無く非常に残念。

 

停滞空間 Nine Tomorrows(1959)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-010357-7 1979年発行/重版未定

収録作品:見よ、いまここに成し遂げる!/プロフェッション/ナンバー計画/やがて明ける夜/ヒルダぬきでマーズポートに/やさしいハゲタカ/世界のあらゆる悩み/ZをSに/最後の質問/停滞空間

 アシモフ自身が自分の短篇のベスト1という「停滞空間」(1958)は、1人の看護婦とネアンデルタール人の少年の交流を描いた傑作。また万能コンピューターのマルチヴァクを主人公にした「最後の質問」(1956)は、アメリカ各地のプラネタリウムで朗読された。

 

ロボットの時代 The Rest of the Robots(1964)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-010572-3 1984年発行

収録作品:AL76号失踪す/思わざる勝利/第一条/みんな集まれ/お気に召すことうけあい/危険/レニイ/校正

 「われはロボット」と比べると、本書はロボットパラドックス以外の、人間ドラマに重点を置いた作品が目立つ。特にロボットを排除しようと画策する学者の話「校正」(1957)はロボット物のなかでも一押し。

 

アシモフのミステリ世界 Asimov's Mysteries(1968)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-010792-0 1988年発行

収録作品:歌う鐘/もの言う石/その名はバイルシュタイン/やがて明ける夜/金の卵を産むがちょう/死の塵/ヒルダ抜きでマーズポートに/真空漂流/記念日/死亡記事/スター・ライト/鍵/反重力ビリヤード

 ミステリに憧れながらも「自分の考え付くプロットは全てクリスティーが使っている」となかなか踏み切れなかったアシモフだが、長編「鋼鉄都市」で念願のSFとミステリの融合を果たす。この本の好意的な批評に喜んだ彼は、続いて短篇に挑戦する。SF界の安楽椅子探偵ウェンデル・アースを主人公にした一連の作品と、ミステリー風SF短編小説を収録したSFミステリ短編集。

 

夜来たる Nightfall  one(1969)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-010692-4 1986年発行

収録作品:夜来たる/緑の斑点/ホステス/人間培養中/C-シュート

 SF作家としての地位を確立した作品「夜来る」(1941)をはじめ、成功作と評されながらも長いこと短編集未収録だった作品を集めたNightfall and other storiesより初期の5編を収録。

 

サリーはわが恋人 Nightfall two(1969)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-010778-5 1987年発行

収録作品:正義の名のもとに/もし万一…/サリーはわが恋人/蝿/ここにいるのは-/こんなにいい日なんだから/スト破り/つまみAを穴Bにさしこむこと/当世風の魔法使い/四代先までも/この愛と呼ばれるものはなにか/戦争に勝った機械/息子は物理学者/目は見るばかりが能じゃない/人種差別主義者

 Nightfall and other storiesより15編を収録。以前は一部のマニアにしか読まれなかったSF小説だが、第2次大戦、冷戦をへて1960年代には幅広い読者を獲得するに至り、アシモフのもとにも多様な専門誌などから執筆依頼が寄せられるようになる。本書にはSFの転換期に書かれた興味深い短篇が収録されている。

 

カリストの脅威 The Early Asimov Vol.1(1971)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-011136-7 1996年発行/重版未定

収録作品:カリストの脅威/太陽をめぐるリング/一攫千金/時の流れ/恐ろしすぎて使えない武器/焔の修道士/混血児/秘密の感覚

 アシモフの処女短篇「カリストの脅威」(1939)を筆頭に、SFパルプ雑誌全盛期に発表された初期の短篇をまとめた3文冊。各作品の冒頭に自伝的な解説を付記。第一集の本書には1940年までの作品を収録。

 

ガニメデのクリスマス The Early Asimov Vol.2(1971)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-011142-1 1996年発行/重版未定

収録作品:地球種族/金星の混血児たち/虚数量/遺伝/歴史/ガニメデのクリスマス/地下鉄の小男/新入生歓迎大会/スーパー・ニュートロン/決定的!/幽霊裁判/時猫

 SF黄金期を向かえつつあった1940年から41年に発表された作品。同時期にはSF作家としての名声を確立した「夜来る」やロボットものの短篇も発表されている。

 

母なる地球 The Early Asimov Vol.3(1971)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-011155-3 1996年発行/重版未定

収録作品:著者よ!著者よ!/死刑宣告/袋小路/関連なし/再昇華チオチモリンの吸時性/赤の女王のレース/母なる地球

 第2次大戦の勃発、博士号習得、結婚と大きな変化を迎えた生活の中で、アシモフは14ヶ月もの間、執筆から遠ざかる。しかし1943年、「著者よ!著者よ!」を執筆、作家活動に戻り、徴兵されても訓練の合間に執筆を続ける。本書には1943年から49年までの作品を収録。

 

木星買います Buy Jupiter and other stories(1975)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-010596-0 1985年発行

録作品:ダーウィンの玉突き場/狩人の日/シャー・ギード・G/バトン・バトン/猿の指/エヴェレスト/休止/望郷/それぞれが開拓者/空白!/蜜蜂は気にかけない/ばか者ども/木星買います/父の彫像/雨、雨,向こうへ行け/創建者/地獄への流刑/問題の鍵/適切な研究課題/二四三〇年/最大の資産/好敵手/チオチモリン、星へ行く/光の韻律

 〝滑稽な短篇〟を書きたかったが為に生まれた作品「シャー・ギード・G」は珍しい駄洒落落ち。しかしそれ程滑稽とは感じない…本人も満足できなかったらしく、再挑戦した「バトン・バトン」「猿の指」の方がやはり読んでいて楽しいが玉石混在の感もある。ロボット短篇の秀作「光の韻律」など1950年代から70年代までの短篇作品を収録。

 

ゴールド-黄金 Gold(1985)
ハヤカワ文庫SF ISDN4-15-011343-2 2001年発行

収録作品

第一部・最後の物語
キャル/左から右/フラストレーション/幻覚/不安定性/アレクサンダー神王/谷のなか/さよなら、地球/たたかいの歌/フェグフートと法廷/許しがたい過失/おとうと/宇宙の愛国者ー現代の寓話/チッパーの微笑/ゴールド・黄金
第二部・サイエンス・フィクションについて
最長の航海/世界の創造/空飛ぶ円盤とSF/侵略/SFの吹き矢/ロボット年代記/来るべき黄金時代/人類だけの銀河/心理歴史学/SFにおけるシリーズもの/生存者/どこにもない!/アウトサイダー、インサイダー/SFのアンソロジー/SFの影響力/女性とSF/宗教とSF/時間旅行
第三部・SF小説作法
プロットについて/隠喩/アイディア/サスペンス/続きもの/この分野の名称・SF作家になるためのヒント/若者大歓迎/名前/オリジナリティとは/書評/作家の苦労/書きなおし/皮肉/盗作/象徴主義/予言/ベストセラー/偽名/会話

 

聖者の行進 The Bicentennial Man and other stories(1976)
創元推理文庫 ISBN4-488-60407-2 1979年発行

収録作品:男盛り/女の直感/ウォータークラップ/心にかけられたる者/天国の異邦人/マルチバックの生涯とその時代/篩い分け/バイセンテニアル・マン/聖者の行進/前世紀の遺物/三百年祭事件/発想の誕生

 スーザン・カルヴィンのロボット短篇「女の直感」、近年映画化されたロボット中篇「バイセンテニアル・マン」(1976)、映画の原作になるような作品をと依頼されたものの、映画会社の好みに合わせることを善しとしなかった為に没になった「ウォータークラップ」など12編を収録。
「バイセンテニアル・マン」は1977年度のヒューゴー賞、ネビュラ賞を受賞。

 

変化の風 The Winds of Change and other stories(1983)
創元推理文庫 ISBN4-488-60408-0 1986年発行

収録作品:からさわぎ/完全にぴったり/信念/あるフォイの死/公正な交換?/鳥たちのために/見つかった!/美食の哀しみ/ある事情/亡びがたき思想/発火点/接近中/最後の回答/最後のシャトル/記憶の隙間/奪うべからず/歌の一夜/失われた微笑/絶対確実/地球人鑑別法/変化の風

 1970年代後半から80年代前半までに発表された作品を収録。アシモフらしさを堪能できる秀作が多い。

 

SFミステリ傑作選アンソロジー風見潤編
講談社文庫1980年発行/絶版

 アシモフの短篇「ミラー・イメージ」収録。イライジャ・ベイリとR・ダニール・オリヴォーを主人公とした唯一の短篇小説。ソラリアでの事件を解決した後、地球に戻ったベイリのもとにダニールが助力を求めに来る。宇宙船の中で、二人の数学者が名誉を賭けて争っているが、どちらが嘘を吐いているかをはっきりさせねば困ったことになると言う。ベイリは可能な唯一の手段、映話でロボットを尋問することになったが…。
スーザン・カルヴィンのロボット短篇を彷彿させるストーリーです。

 

コンプリート・ロボット
ソニー・マガジンズ2004年発行

ISBN-10: 4789723437  ISBN-13: 978-4789723435

収録作品:親友/サリーはわが恋人/いつの日か/物の見方/考える!/本当の恋人/AL76号失踪す/思わざる勝利/かくて楽園にあり/光の詩/人種差別主義者/ロビィ/みんな集まれ/ミラー・イメージ/三百周年事件/第一条/堂々巡り/われ思う、ゆえに…/野うさぎを追って/うそつき/お気に召すことうけあい/レニイ/校正/迷子のロボット/危険/避難/証拠/厄災のとき/女の直感/世の人はいかなるものなれば…/二百周年を迎えた人間

 「アイ・ロボット」の映画化により刊行された、ソニー・マガジンズ社編纂の短編集。

これまで入手がかなり困難だった「SFミステリ傑作選」にのみ収録されていた「ミラー・イメージ」が再録されているのはありがたい。が、他の作品はみな既刊文庫に収録済みである上、題名には改悪と感じられるものもあり、値段も映画につられて買うには高価すぎる。マニア本を狙ったのだろうが、ちょっとパワー不足か。(すみません、それでも買ったのは私です。)
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