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ポケットから出てきたミステリー 

カレル・チャペック/著 田才益夫/訳 晶文社

この本は、数人の男性が殺人から盗難、詐欺などのあらゆる事件について、前の人の話から連想されたテーマで次の人が語り始める形式になっています。

でもこれは謎解きではなく、事件の経緯や犯罪を犯した人の信念、心情をユーモラスに、時にシニカルに綴っているので、事件そのものは重くてもとても爽やかな読後感。サボテンを宗教のように崇めるマニアたち、誘拐された赤ん坊の見分け方、判読不能な電報によって引き起こされた家族内の騒動など、人情味溢れた作品ばかりの、折に触れ何度も読み返したくなるような、笑いと美しい人間性に溢れた小品集です。

特に「人間の最後のもの」は、生きる意味そのものを問いかける、しかし押し付けがましさを微塵も感じさせない素晴らしい作品でした。

ポケットから出てきたミステリー ポケットから出てきたミステリー
カレル チャペック (2001/11)
晶文社
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