スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

比類なきジーヴス 

P・G・ウッドハウス/著 森村たまき/訳 国書刊行会

『大抵の人は執事にはズボンの折り目をつけさせるだけで、家事全般を取り仕切らせることはない。しかしジーヴスは違うのだ。うちにきた最初の日から、僕は彼を一種の先導者、哲学者、そして友人と見なしている。』

もう期待を上回る面白さでした。買うのを躊躇していた時間の勿体無かったことっ。
序盤のこのバーティーの台詞どおり、ジーヴスは何をやらせても完璧。バーティーがどんなトラブルに巻き込まれても、ジーヴスは慌てず騒がず冷静に、そして簡単に解決してしまいます。英国特産(笑)、恐るべき叔母さんにだって負けやしない!
数ある英国小説の中でも、この“叔母さん族”に勝てる人物は珍しいかも。

使用人の立場ながらも天下一品の頭脳は、一瞬『黒後家蜘蛛の会』のヘンリーを思い出させますが、ジーヴスが彼と決定的に違うのが「利に敏い」ところ。主人のために解決しているのは間違いないのですが、その途中で何時の間にかちゃっかり利益を得ています。それが、主人の気にいらない靴下を処分するためだけであっても(笑)。その人間味がまた良いです。

主人のバーティーだって単に金持ちなだけじゃなく、古典だってすらすら暗誦しちゃう知識人なのですが…やることなすことどう見てもおマヌケ(笑)。
まあ、現代だから彼の博識に感服するのであって、この時代には当たり前の紳士のたしなみだったのでしょうねえ。

本書はウッドハウスコレクション・全3冊の第一巻です。6月には「よしきた、ジーヴス」その後「それゆけ、ジーヴス」が刊行予定。はっ、早く読みたい~。
兎にも角にも、英国文学、少々毒の効いたユーモア小説がお好みならば是非どうぞ!

比類なきジーヴス 比類なきジーヴス
P.G. ウッドハウス (2005/02)
国書刊行会
この商品の詳細を見る
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。