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ホミニッド-原人 

ロバート・J・ソウヤー/著 内田昌之/訳 ハヤカワSF文庫

ネアンデルタール人が支配種族となった世界から、実験中の事故により平行宇宙に転送させられた物理学者ポンター。その世界は、人口が多すぎ、自然が破壊された、クロマニヨン人が支配する世界だった。

この作品も、クロマニヨン人の文化とネアンデルタール人の文化を対比させ、ネアンデルタールの世界では消えうせた(ように見える)ポンターを殺害した容疑で共同研究者が裁判にかけられ、こっちの宇宙では暴行の被害に遭った女性の男性不信を絡め…と、相変わらずのサービス精神。でも、3部作の第一部であるせいか、説明が多く中身は薄いように感じます。それを補うのが、詳細に書き込まれたネアンデルタール社会。こちらから見ると、犯罪の撲滅に成功したパラダイスにも見えますが、徹底した管理社会であるがゆえの歪みも見受けられ、この作品の読みどころともなっています。脳味噌が軽く低脳で、しかも好戦的なクロマニヨン人。重い脳を持ち宗教を持たず、原罪や恥などという考え方に縛られることなく、管理に甘んじるネアンデルタール人。この両者の交流が、これからどちらの方向に向かうのか。ポンターと人間の関係はどのように変化して行くのか。それは続刊を待つしかないのですが…。少なくても今回は、3部作全てが刊行予定となっていますので一安心。『アフサン』で待ちぼうけを食わされた身としては、予定変更にならないことを祈るだけでありますなあ。しかし…副題の「原人」というのが分からない。進化の分岐点より数万年、平行世界のネアンデルタール人だってしっかり支配種族なのですけれど…。

ホミニッド-原人 ホミニッド-原人
ロバート・J. ソウヤー (2005/02)
早川書房
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