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殺人展示室 

P・D・ジェイムズ/著 青木久恵/訳 ハヤカワポケットミステリ

 第一次大戦と第二次大戦に挟まれた数十年間をテーマにしたデュペイン博物館。貴重な初版本や絵画も展示されているが、人々の興味が集まるのは、この時代の有名な犯罪を扱った「殺人展示室」だった。その博物館で実際に殺人事件が起こる。しかも、事件の状況や、その場から逃げ出すように去った青年の残した言葉が、展示の中の有名な事件に奇妙なくらい酷似していたのだ… 前作はあまり好みではなかったのですが、今回はしっかり面白かったです。相変わらず起伏に乏しい展開ではあるものの、お得意の人物設定、性格描写が特に生きているように思いました。タリーとライアンのぎくしゃくした交流での、エゴイズムとキリスト教的博愛精神のせめぎ合いなんて、やはりこの人ならではですね。このあたりの描写や、ミス・ゴドビーの過去の描き方は流石に巧い。第二の殺人には少々安易な感じも受けましたが、一人ひとりの性格を細かに描写した上で展開する物語はやはり読み応えがあります。でも。でもですよ。個人的にはコーデリア・グレイの心を捉えた「孤高の詩人」ダルグリッシュ警視長よ永遠に!なのでありますが…次回作で彼はどうなってしまうのでしょう?余りに急激な変化の予感。何か読むのが恐いような気もします…でも気になるっ。

殺人展示室 殺人展示室
P.D. ジェイムズ (2005/02)
早川書房
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