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願い星、叶い星 

アルフレッド・ベスター/著 中村融/訳 河出書房

この本、だいぶ前に買ったのですが、ついつい寝かせてしまった…実は、他の皆様の好評に釣られて購入したものの、この著者の唯一の既読作「虎よ!虎よ!」がイマイチ好みじゃなかったのです。でもそれは全くの杞憂でした、面白かった~。
「願い星、叶い星」
これは既読でした、しかも収録されたアンソロジーの中でもお気に入りだった短編。これがベスターだったとはっ。冒頭の「作文」から、失踪に纏わる謎、そしてラスト。一気に読ませて、いつまでも忘れられない一編です。
「ごきげん目盛り」
冒頭から血なまぐさくちょっと引いてしまいましたが、これも読み応えのある短編。「わたし」が彼であるのかアレであるのか、この描き方は余人の追及を許しますまい。
「昔を今になすよしもがな」
うーん、日本人の心をくすぐるこのタイトル。これは翻訳者のお手柄ですな。つい「しずやしず~~」と詠いたくなってしまいますが。書き尽くされた感のあるこのテーマ、でも切り口の斬新さが心捉えます。
他の短編も、古いSF好きの心を掴む秀作。今読んでも古びません。「イヴのいないアダム」は、この小説の後に同様の話がかなり書かれてしまったのでショック度が薄れてしまったでしょうが…。
ともあれ、ベスターの長編は好みに合わなくても、短編はとっても好みです。
しかしこの“河出書房 奇想コレクション”って、いい作品ばかりが揃っているような…文庫化は望めないだろうし、思い切って全巻揃えるしかないかなあ。そうそう、スタージョンの「輝く断片」もこのシリーズに入るのですよね…待ち遠しいったら。

収録作品
ごきげん目盛り/ジェットコースター/願い星、叶い星/イヴのいないアダム/選り好みなし/昔を今になすよしもがな/時と三番街と/地獄は永遠に

願い星、叶い星 願い星、叶い星
アルフレッド・ベスター (2004/10/22)
河出書房新社
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