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継母礼賛 

マリオ・バルガス・リョサ/著 西村英一郎/訳 福武書店

冒頭は、40の誕生日を迎えた継母に心憎いプレゼントを贈る少年という、ほのぼのとした雰囲気である。再婚するにあたってルクレシアは、なさぬ仲の息子の存在を一番心配していたのだが、少年はこの美しい継母を心底崇拝しているようだ。でも、母に甘える息子の“おやすみなさいの接吻”がちょっとヘン…?

麗しの継母ルクレシアと天使のような少年アルフォンソ、そして自らの身体を変質的な喜びを持って磨き上げる夫リゴベルト。この3人の姿を、「リディア王カンダウレス」「水浴の後のディアナ」等の絵画と寓話にて描き出していくリョサの筆致は、官能に溢れながらも冷徹であり、ラストではそれまで浮かべていた笑みが一瞬にして凍りついてしまう。そして、女神を賛美する文章でも、他言を憚るほどに詳細を極めた肉体の描写でも、遥かな異世界に引き込まれたかのような言葉の巧さが本書でも光ります。
帯を見ると結構キツそう、中身を見るともっとショッキングという買うには躊躇してしまう本ですが、見つけて良かった買って良かった。一年の締めくくりの1冊としては大満足、強烈に心に焼きつく本でありました。
そうそう、この本には続編があるのですよね。「継母」は絶版だけれど、こちらは入手可能。実は既にネット書店のカートに鎮座しております♪

追記

続編「官能の夢」は中年男性の白昼夢でありました…

無理して読まなくても、といった内容。


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