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村田エフェンディ滞土録 

梨木香歩/著 角川書店

明治の頃、土耳古(トルコ)皇帝の招聘で歴史文化の研究の為に彼の地へ赴いた村田。
村田の下宿先は、少人数ながら人種の坩堝なのです。女主人のディクソン夫人は英国人、考古学者オットー氏は独逸(ドイツ)人、同じく考古学研究に来たディミトリスは希臘(ギリシア)人、下働きのムハマンドのみが土耳古人。その上的確な言葉を発して皆を戸惑わせる鸚鵡まで。しかし彼らは文化や宗教の違いを乗り越え、村田のかけがえの無い友垣となっていきます。
話は土耳古の風俗習慣、西欧との関わりや考古学への姿勢などが、村田の独白にて語られていきます。下宿の壁に宿る太古の神と、日本の稲荷、そして埃及(エジプト)の神の巴戦はとても面白い。姉妹編の「家守綺譚」を彷彿とさせるエピソードでした。 
しかし、楽しく読んでいられたのもつかの間、時代は不穏な様相を呈し始めて…
帰国後の村田の、最後の独白には不覚にも涙腺が緩んでしまいました…。
「家守綺譚」よりも重く悲しい小説ですが、読み応えがあり、「どちらかを選べ」となったらやはりこっちかも。文庫が出たら買おうかな。

村田エフェンディ滞土録 村田エフェンディ滞土録
梨木 香歩 (2004/04/27)
角川書店
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